台風19号 取得した情報をアーカイブする(佐久穂町版)

地元を襲った台風19号。
記憶が残っているうちに「災害発生しているその時」に自分が取得した情報場所をアーカイブしたいと思う。

台風19号で感じた事

まず、今回の台風で私が感じたこと。
多くの人、多くの機会として防災や、災害時の行動を見つめ直している。
通常時の備え、個人の意識、近隣住民の繋がりも改めて大切だと感じている。
そう、災害いつでも来いや!ばっちこい!状態であれば、被害も最小に抑えられると思う。
地域住民の結束や協力で難を逃れた人や事態は数多く有るだろう。
だが「いつ来るか分からない災害」に対して、ばっちこい状態をずっと続ける事は出来るのだろうか。

台風19号は偶然休日に来た故に、家に動ける人が残っていたと見ることもできる。
10月12日が平日だとしたら、朝の段階で休校・休日にできる学校や職場がどれだけあるだろうか。
台風19号では高速道路が止まり、新幹線・電車が止まり、多くの橋と道が通行止になった。
既に集まっている状態だから「取り残された」「帰れない」感じは薄かったと思うが、これが平日だったらゾッとする。
ましてや台風でなく地震であればなおさらだ。

平日はほとんどの人が職場に行き、ほとんどの子供が学校に行っている状況で災害が発生した時、
大切な事は「自分が今いる場所が数時間後に安全かどうかを確認できる事」だと私は考える。
自分の場所が確認できるのであれば、家族がいる自宅、子供がいる学校、大切な人がいるどこかの安全も確認できるからだ。
テレビで流れる知らない土地の現場中継を眺めていたり、アナウンサーが読む「命を守る行動を〜」と聞いている暇はない。
これは時間制限のある情報戦だ。
そして集めるのは「個別で」「リアルタイムな情報」だ。

テレビ、ラジオ、雨音で聞こえない町内放送、よりも遥かに個別な情報を集められるという事が分かったので、アーカイブする。

Twitter

Teitterほど「個別で」「リアルタイムで」「ごっちゃ混ぜ」な情報は無い。
ハッシュタグ検索をすればある程度フィルタされた情報が手に入る。
今回の災害ではどれだけ多くの人がツイートしているかが情報を手に入れられるかを決めたと感じている。
私は早々に「#台風19号佐久穂町」というハッシュタグを作成し、ツイートを呼びかけ、自身もこのタグで知り得た情報をツイートした。
どれだけの人が目にしたかは不明だが、災害後の復旧作業においてもこのハッシュタグで情報がまとめて閲覧できると感じた。

佐久穂町HP

災害時には防災簡易版サイトが立ち上がり、町内情報は文字情報としてほぼ集約される。
情報の確度はあるが、災害時の役場は凄い忙しさなので即時性、個別性は薄い。
町内放送の内容をメールで受け取る「さくほ緊急メール」https://www.town.sakuho.nagano.jp/bosai/kinkyumail/bosai_165.html
は事前に登録することをお勧めする。
外出していたり、町内にいない場合は町内放送を聞く事が不可能でありかつ、
佐久穂町では町内放送の信頼度がかなり高く、ほとんどの方がこの放送を元に行動する。
「防災ポータル」は災害発生時ではなく、事前に確認しておきたいところ。(見る情報が多く時間がかかるため)

長野県河川砂防情報ステーション

http://www.sabo-nagano.jp/res/home.html

台風の時は必見の情報源。
警報、洪水予報、土砂予報、河川氾濫予報、雨量予報、水位、ダム、ライブカメラ等々
多くの情報が集約されている。
故に災害時はサイトビジーで繋がらない事が多い。(改善されるだろう)
可能であれば、ここで撮影した写真と時間をTwitterなどで拡散したい。

気象庁HP

こちらも台風の時は必見の情報源。
特に「今後の雨」1時間降水量の推移は15時間後くらいまで遷移として追えるので、今後の雨量が増える様子がすぐに分かる。
数時間前の雨量も見る事ができるので、この地域にどのくらいの量の雨が累計で降ったのかが分かるのもポイント。
また、河川の洪水予報も非常に細かい網目で見る事ができる。
上流の多くの支流で洪水が起きている場合は、本流にもその水が確実にやってくる予想になる。
ピンポイントで自分のいる場所を見るのも良いが、ある程度大きな縮尺で大雨が降り続くのかを確認する。
災害後は雨に過度に不安になる人もいると思うので、雨が降るか降らないかの天気予報だけでなく、雨量予想も確認したい。

佐久穂町消防団FB

佐久穂町消防団のFBから団員が撮影した写真や記事が掲載されている。
道路の通行止情報も掲載される。
「〇〇橋が通行止」と掲載されるので、地元の人じゃないとよく分からない。
どの写真がどの場所かの紐付けに時間がかかるようで、掲載までにタイムラグがある。
位置情報機能を有効に使えるようになれば、タイムラグも無くなるかもしれない。

道路情報

リアルタイムに知りたい道路情報が一番厄介。
今回はTwitterの投稿と役場からの復旧情報を利用したが、これをもっと早く知っていれば良かった。
TOYOTA通れた道https://www.toyota.co.jp/jpn/auto/passable_route/map/
災害時にどれだけ繋がっていたかは不明だが、リアルタイムで復旧していく状況も一目瞭然。
主要道路はこれで判断可能。
(日本道路交通情報センターhttp://www.jartic.or.jpでも提供したいた模様)
(yahooもHONDAと提供して出している模様。出しているようだが、見方がよく分からない)
国土交通省や長野県に交通規制を掲載するページはあるが、リアルタイムではない。
佐久穂町HPや消防団FBで通行止の道や橋が記載されたが、文字と実際の場所を紐づける事が困難。
個人でgoogleのマイマップを作ってくれる方もいたが、範囲が狭く、その後の解除情報は個人任せになってしまう。

高速道路情報

高速道路の通行止は、そのまま一般道路(迂回路)の渋滞に結びつくので注視する。
日本道路交通情報センターhttp://www.jartic.or.jp
上信越道路 nexco東日本https://www.e-nexco.co.jp
今回、佐久ー松井田間が通行止となった。
サイトに通行止と復旧時期が掲載される。

電車新幹線情報

JR東日本https://www.jreast.co.jp
電車の運休、復旧が記載される。

通信障害

災害でスマホが通信障害となる。
各通信会社に情報が載せられるが、全国版のため個別情報は得られない事が多い。
ただ、停電に伴い基地局が使えなくなる事があるので、停電情報と合わせて確認したい。

停電情報

中部電力https://teiden.chuden.jp/p/index.html
電力会社からは市町村ごとの停電戸数、および復旧時期を掲載している。

断水情報

上水と下水の状況は感覚的には役場に情報が集まっていると感じる。
と言うのも、上水、下水共に道路の破損状況や停電状況(ポンプの組み上げ)に関連しているためだ。
断水はライフラインに関わるので、役場の中でも優先順位が上の方だと感じる。
佐久水道企業団http://www.sakusuidou.or.jp
一応、こういうのもある。
復旧状況は分かるが、災害時の即時性としては薄い。

(ガスはほとんどプロパンなので割愛)

終わりに

とりあえず、災害発生時に確認するところはこんな所だろうか。
上記サイトは「個別」「リアルタイム」「確度」をいいバランスで提供していると思う。
災害発生時だけでなく、その後の復旧状況も見て取れるだろう。
Twitterの情報をチェックしていればこの他にも多くの情報を入手する事ができるだろう。

今回、SNSとして記載したのはTwitterだけとした。
これはもっぱら情報の「個別」と「リアルタイム」を重視したためだ。
情報にはこの他にも「確度」「変化」を見なければならない。
SNS情報は出しっ放しである傾向も強いので、「その後どうなった?」を追わなくて良い(流れていってしまう)Twitterが災害時には良いと思う。

情報の出所をはっきりさせ、個人的な感情を抜きにして発信される情報は必ず誰かが必要とする。
自身の身の安全を確認したら、次は自分の大切な人、その次は困っている誰かに向けて、
「いつ来るか分からない災害」に対して行動したい。