お葬式には1時間前に行ってください
佐久穂町含めた長野県東信地区は葬儀のやり方が関東とは大きく異なります。
訃報は突然訪れるものですが、習慣の違いに驚いてしまうかも知れません。
以下のサイト(みつわさん)に詳しく記載ありますので、事前に”こういうもんだ”と認識しておきましょう。
https://mitsuwa-sougi.co.jp/knowledge/columns01/
私含め、佐久地域で育った人は逆に他地域の葬儀を知らないので、佐久地域の葬儀が独特という認識があまりないと思います。
「いつもと同じ告別式」をここで改めてアーカイブします。
(私は葬式に何回か出たことあるくらいなので間違っていたらごめんなさい)
告別式の開始時間が1時間早い
告別式は故人の家族以外の方が喪服を着て、香典を持って行くいわゆる”お葬式に行く”行為です。
葬儀式が13時からやりますって通達があれば12時に告別式が開始します。
これは、告別式と葬儀式を明確に分けるという宗教を配慮した形かも(佐久の人はせっかちだからと言う人もいる)知れませんが、
注意すべき点は、13時になる(むしろ13時前)とドアが閉められて「一般の方が来る告別式は終了です」となります。
時間通りに着いたのにご焼香できない(か、すごい気まずい空気の中最後の別れをする)って事態になりかねないので、この1時間早いルールは気をつけましょう。
告別式の香典は1,000円
もちろん、どれくらい故人に近い関係かで変わりますが、告別式に行く多くの方は香典は1,000円です。
私はこれが全国的に安いってことを社会人うん年目くらいまで知りませんでした。
佐久地域では「生活改善方式」と言います。(公民館方式などとも言うらしいです。)
香典はいくら包んでも個人の好きと思われるかも知れませんが、役場から広報等で「みんなこうしてね〜」と周知がされているのです。
1951年に始まった生活改善方式は歴史が深く、葬儀に限らず冠婚葬祭の(行く人の)負担を減らそうと言う運動のようです。
かつての結婚式は過度に負担が多かったが”古いしきたりや見栄”を問題視して、負担を減らす取り組みが続いているのです。
https://www.zck.or.jp/site/column-article/4794.html
また、香典を渡すときに受け取る人から「生活改善ですか?」と聞かれます。
単語を知らないと「???」と変な空気になってしまいますので、生活改善ですか?=1,000円包んでますか?と聞いている、は覚えておきましょう。
(北関東では「新生活」と呼ぶらしく、私は単語を知らなかったので「新生活ですか?」と聞かれ、「いえ、住まいは長野です」と言う不思議なやり取りがありました)
告別式に来る人数が多くて時間かかる
まず、参列者の全国平均ってご存知でしょうか。64名です(2017年 こちらの調査)
告別式に行った時、人数を数えたわけではありませんが、100人は普通にいると思われます。
100人以上が、記帳し、香典を渡し、お線香をあげて、返礼品を受け取って帰るを"待ち行列"で行うので・・・結構な時間を待ちます。
また、生活改善方式が少額だからか、例えば職場の人が香典だけ代表に託す。という行為が行われます。
自分の前の人が香典を束でごそっと出し、全員分の名前を記帳し始めた時には、・・・結構時間かかりました。
という習慣の違いが長野県内でも違う
こういった習慣の違いが県内でもはっきりと別れています。
長野県は、北信(長野市とか)、中信(松本とか)、南信(諏訪含め下)、東信(上田より右)と分けていますが、かなり大きく違うようです。
https://www.nn.zennoh.or.jp/nijinohall/funeral/manner/#toushin
県内の人の方がトラップにかかる事があり、県内在住の私の叔母はちゃんと引っかかっていました。
この他にもローカルな約束事が多々あり、佐久穂町で言うと、
・ご近所の人がお葬式のお手伝いをする習慣がある。
・ご近所の人が灰寄せ(お坊さんと一緒に食事すること)に参加する
・ご近所さんからもう少し広いご近所さんで墓掘りグループがあるらしい(これは未確認です)
というように、日本にはまだまだ知らないことが沢山あります。
びっくりして面食らうこともあるかも知れませんが"こういうもんだ"と思い、むしろローカルの違いを披露していきましょう。
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