佐久市公式LINEのゴミ分別ChatBotに並々ならぬ品目が揃っている

行政のLINE公式アカウントがある事をご存じでしょうか。
佐久穂町のお隣、佐久市はLINE公式アカウントを開始しまして、友達になると防災情報や緊急情報を送ってくれます。
佐久市民ではなくても登録できます。良ければどうぞ。
http://www.city.saku.nagano.jp/kurashi/iza/line.html

このLINE公式アカウントですが、多くの自治体で取り入れられているサービスが「ゴミ分別ChatBot」です。
ゴミ分別ChatBotとは、ある品目を記入すると、どの種類のゴミ袋に入れて捨てれば良いか自動で答えてくれるサービスです。

佐久穂町でゴミ分別マスターの称号を持っている私としては、他自治体のゴミ分別方法も気になるところです。
佐久市とLINEで友達になり、ゴミ分別のChatBotを早速開いてみました。

 

ゴミ分別Chatbot

「ハンガー」は分別先が多岐にわたる、ゴミ分別のオールマイティーキャラです。
材料が木、金属、プラスチックで分かれているだけでなく、タオルハンガーや靴ハンガーといった用途別に製品も沢山あります。
試しに佐久市のゴミ分別辞典に「ハンガー」を入力してみると、40近くの単語がヒットしました。
どうやら、予め大量の品目を登録しており、ヒットした複数の単語から更に選択してもらう方針です。
(40個も読むのが大変だけど)これほど並々ならぬ単語がヒットするのは佐久市の並々ならぬ単語登録の多さによるところでしょう。

 

佐久市に来て驚くのはゴミ分別種類の多さ

「佐久市はゴミの分別が厳しい」と多くの方が感じる所だと思いますが、行政側もゴミ分別に並々ならぬ情熱を燃やしています。
その情熱は、佐久市ホームページの家庭ごみ分別五十音表の品目の多さに表れています。
https://www.city.saku.nagano.jp/kurashi/gomi_recycle/wakekata_dashikata/kateigomigojuuonnhyo.html

このデータベースに掲載されている品目は約1,300種類もあって、ドン・キホーテ並みの品揃えがあります。
中には、鎧、矢、日本刀と「誰用ですか?」といった武将想定の分別もあります。
この品ぞろえの多さから、私は佐久市を昔からマークしていました。

そして2021年4月に公式LINEアカウントが発表されたので、並々ならぬ細かい品目が揃っていることを期待してやってみた所、
やはり並々ならぬ品目が出現(ハンガー検索で40個とか)したので、やるではないかと下を巻いたのであります。

色々検索してみて分かったのですが、家庭ごみ分別五十音表の1,300よりも多くの品目が登録されています。
略語登録(スマホ→スマートフォンに変換)にも対応していて、
家庭ごみ分別五十音表には無かった「兜」がLINEだと出てきます。これで武将の完成です。

すごいぞ佐久市!
佐久市に分別できないゴミは無いんだ!エーコ!エーコ!eco!

 

分別に困るゴミは名前が分からない

でも、品目並べまくるのはユーザビリティ的にどうなか(種類が多くて私は読んでられない)とも思います。
まず、分別に困るものってのはだいたいが「名前が分からない」ゴミなんです。

例えば、棚を解体して "木" と "金属" と "金属がついた木" の3種類に解体したとして、ゴミ分別に困るのは3つ目になります。
ChatBotで木を検索すると(臼とか木刀とか色々出てくるけど)品目の無いものは検索されず、結局個人の判断で分別されてしまいます。

「いやいや、そこは材料で普通に判断できるでしょ」と多くの方が思ったのではないでしょうか。
そうなんです、この材料による判断方法を示すことこそゴミ分別のChatBotで行うべきことであり、ChatBotを活用した利用者が平準化された判断力を習得する契機となります。
この"ゴミ分別フローチャート"が頭に入っていれば、どんなゴミが出てきたとしても怖くありません。

 

普遍的なゴミ分別フローチャートChatBotを目指して

ゴミ分別フローチャートを検索すると多くの自治体が資料を作成していました。
しかし、フローチャートのスタートなどは自治体により結構異なります。

どれだけ細かく分別するかは自治体ごとに異なりますが、フローチャートは質問数の増減はあれど、普遍的なゴミ分別フローチャートは作れると思います。
普遍的なゴミ分別フローチャートを作成すれば、ほとんどの自治体がフォーマット的にこれを活用し、自治体ごとに少しカスタマイズすれば使えるようになるのではないかと考えます。
そしたら各自治体でゴミ分別マスターが量産されます。

佐久穂町がゴミ分別ChatBotを作るとするならば、佐久市とは違ったアプローチをしてくれたらなあと思います。

ちなみに、ゴミ分別マスターはどんなゴミでも瞬間的に分別できるChatBotを内蔵しているので、
ご入用があればお尋ねください。

あなたも素敵な分別ライフを。