佐久穂のブランドプルーン 「紫稀SHIKI」について

佐久穂町 町人会のイベントで須田治男さん(https://ringoyasudasakuho.stores.jp)の農場に行きまして「リンゴの葉づみ」ってのをやりました。
葉っぱでリンゴに影ができると、その部分だけリンゴの赤くならないので、太陽を遮っている葉っぱを除去する作業です。
リンゴって1個1個、時間と手間がかかっている食べ物だなぁと改めて思いました。

https://ringoyasudasakuho.stores.jp

と、そのついでにですね、プルーン畑ににも行ったんです。
そこには佐久穂町のブランドプルーン「紫稀SHIKI」が実っていて、1つ頂いたら非常においしかったのです。
須田さんとしても佐久穂町としても、紫稀をもっと売り出して行きたいとのこと。

紫稀について伺ったことを書き留めておこうと思います。

紫稀ってなんなの?

佐久穂町のブランドプルーン紫稀 これはいったい何者なんでしょうか。
紫稀は品種の名前ではありません。
紫稀と名付けるにはいくつかの条件があります。

佐久穂町で作られたオータムキュート(というプルーンの品種)
 →の中で、大玉(90グラム以上)
  →の中で、糖度20度以上
が紫稀というブランドプルーン
になります。

すごい簡単に言うと、佐久穂町で作られた大きくて甘いオータムキュートという品種のプルーンってことです。(簡単じゃねえ!)

佐久地域で最も流通量が多いサンプルーンと比較してみましょう。
サンプルーンの平均的な大きさ→30グラム
サンプルーンの平均糖度→18%
になるので、甘さよりもその大きさが目立つでしょう。

少し脱線しますが、オータムキュートという品種は「プレジデント」と「ベイラー」という2つの品種の交配になります。
プレジデントは実が大きい(味はまぁいまいち)ので、その交配であるオータムキュートは実が大きいのです。

紫稀ってどこで買えるの?

どうやら、東京で買うと1個1,000円らしい。
新宿高野本店フルーツパーラーで3個3,000円で売っていた。
ただ、今でも売っているかは、、分からない。

という事で、ネット販売を見てみますが、、売り切れ、だと?

豊洲市場
https://www.tsukijiichiba.com/user/product/30953?srsltid=AfmBOoqf4I927lxeODIFcC2FFUeV1i5PEXjP1p0HEuS96j212aYiovKq

ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/20309/5214777?srsltid=AfmBOor8J8VMtBHE-wpL9JF5dYPj5hb2ZeBtp83b1acQPp3ceL491GcV

と言う訳で、それほど流通量が多い物ではありません。須田さんに軽く聞いてみると、
道の駅とかに稀に出たりするけれど、「紫稀」狙いで来ている人達ばかりじゃないからね、売れ残ってたりもするよ。
佐久穂町のふるさと納税の定期便とかで頼んでくれると、美味しい時期を見計らって収穫して発送できるから、一番おいしく食べられるんじゃないかな。

とのこと。

紫稀ってどういうのが美味しいの?

既に美味しい認定されている紫稀ですが、その中でも更に美味しい紫稀ってのは見分けることが出来るのか。
オータムキュート全般に言える事ですが、外見で分かる幾つかポイントがあるようです。

・大きい
・青紫ってより赤紫に紫が濃い
・縦にひび割れのような白い線が入っている(熟しまくって破裂しそうな合図らしい)

どれも美味しいんですけどね。

オータムキュートとは

さて、品種の話をしましょう。
オータムキュートと言う品種は、長野県農業関係試験場が開発した新品種/オリジナル品種です。
長野県が作ったので、長野県以外ではそれほど作られていないかも知れません。
https://www.agries-nagano.jp/original_breed/491.html#:~:text=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%88%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B3%EF%BC%89&text=%E6%9E%9C%E7%9A%AE%E8%89%B2%E3%81%AF%E9%9D%92%E7%B4%AB%E8%89%B2,%E9%9B%A8%E3%82%88%E3%81%91%E3%81%8C%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

オータムキュートはプレジデントとベイラーという品種の交配になります。
プレジデントは身が大きな品種です。
ベイラーは食べた事ありませんが多分ジューシーで甘い品種なのでしょう。
これを掛け合わせて、大きくてジューシーで甘い品種が出来上がりました。(ここに辿り着くのにもすごい苦労がありそうですが。)

プルーンは交配種が色々ありまして、サマーキュートはベイラーとシュガーになります。
美味しさ、育てやすさ、価格とのバランスで何を育てるのかが変わってきます。
沢山流通する品種が果物の名前を手にするのです。

佐久地域はサンプルーンが有名です。プルーンと言えばサンプルーンです。
これは、佐久市の臼田という町でサンプルーンが発見(と書いてあった)された、地元の果物なのです。
だから、

オータムキュート=プルーンと認識されるようになる日は来るのでしょうか。