佐久穂町の創生戦略に対してAIにコメントさせる

佐久穂町総合政策課より、第3期佐久穂町コミュニティ創生戦略(案)に関する意見公募(パブリックコメント)が実施されています。
佐久穂町住民や在勤の方は誰でもコメントして良いので、戦略作る一助になるためにも出してみましょう。
なんたって、5カ年計画ですから、5年後なんてどうなっているか分かりませんが、今思う事で大丈夫だと思います。
https://www.town.sakuho.nagano.jp/oshirase/kakuka/sogoseisakuka/sogoseisakuka_3575.html
私もパブリックにコメントしてみようと思います。
でもまぁ、コメントって割と大変ですよね。
①しっかり内容を読み込んで
②自分の意見をしっかり反映して
③戦略作っている人が読んでも前向きに捉えられる
って3拍子揃えようと思うと、作るの億劫になっちゃうし、作った所でパッとしません。
そんなあなたに朗報です。
文章を読ませるって事、実はAIがすごく得意なんです。
今回は、AIに読ませて突っ込みを入れてもらい、気に入った所だけパブコメで書き出そうと思います。
え?自分で考えなくてコメントするなんて不良だって?
大丈夫です。
AIは既に私の読解力をはるかに超えてしまっています。
安心して行きましょう。
まず、読み込ませ方を定義する
今回、AIさんに読み込ませるのは3パターンになります。
- 第3期佐久穂町コミュニティ創生戦略(案).pdfと第3期人口ビジョン(案)を読み込ませて、潜在的なリスクを提示させる
- 第1期佐久穂町コミュニティ創生戦略 総評価書(令和2年7月).pdf、第2期佐久穂町コミュニティ創生戦略(令和2~6年度)令和3年1月改訂.pdf、佐久穂町人口ビジョン(令和2年1月).pdfも併せて読み込ませて、過去の計画で「実行できなかったこと」「うまくいかなかった点」に焦点を当て、今後の戦略の成功確率を高める提言を行う。
- 【佐久穂町】と【人口増加を実現している自治体】 では、戦略の思想やアプローチに根本的な違いを明らかにする。
この3パターンを、各A4で3枚くらいにまとめて貰いました。
あ、各リスクには対応策も載せてね。
それを、お昼休みの30分くらいでやっといてね。(実際は3分で作るので、私のお昼休みが無くなる)
どうですか?
これができちゃうAIは、はるかに私の能力全てを凌駕していると思いませんか?
それでは、コメントをして行きましょう。
1.第3期佐久穂町コミュニティ創生戦略と第3期人口ビジョンの潜在的なリスクは?
・目標として掲げる「人口減少の抑制」と「コミュニティ維持」が、現実的な施策と噛み合っていない可能性。
・ミュニティの維持を重要視しているが、高齢化・個人化が進む中で、従来型のコミュニティモデルが機能しない可能性
・「コミュニティを守る」ことを戦略の核としながらも、具体的な推進方法が曖昧な部分がある(役場職員や町民の参加意識が低い場合、計画倒れに終わる可能性)
・「人口減少に対応した行財政に転換する」という戦略は掲げているが、具体的な削減方針や財源確保策が見えにくい
う~む、なかなか手厳しい。解説します。
最初に、人口減少の抑制って現実的じゃないよね?って言っています。
人口減少が進めばコミュニティ維持ってのも、従来型の地縁型コミュニティモデルだと衰退しちゃうよねってのが2点目。
3点目と4点目は、問題提起はしているけど、具体的な話に入ってないけど大丈夫?
って感じです。
個人的にも、地縁型コミュニティを"維持"していくのは、人口減少に対応した町にするってのとバッティングするリスクがあると思います。
新しい形のコミュニティの創生に力を注ぎたい所ですが、行政という性格上、なかなか難しいかも知れません。なので、潜在的リスクと感じられてしまします。
AIさんは対策も教えてくれます。
例えば、人口増減を指標にするんじゃなくて、人口減少に対応した町の運営として、住民満足度、移住者の定着率、生活インフラの維持率をKGIにしたら?って言ってくれます。
どんどん行きましょう。
2.これまでの戦略を読んで、成功確率を高める提言をして
・第1期・第2期ともに、「人口減少の抑制」が目標だったが、実際には計画以上のペースで減少が進行している。
・子育て支援の施策は打ち出されているが、出生数の減少に歯止めがかかっていない。
・2045年に「1学年2クラス(70人)」の児童数を確保する目標を掲げているが、出生数が大きく下回り、転入数も増加していない。
・そもそも、過去2回の計画で達成できなかった目標を、今回の第3期で達成できるのか不透明。
・これまで「地域コミュニティの維持・活性化」を戦略の軸にしてきたが、住民の関心が低く、十分な活動が生まれていない。
・町民へのアンケート調査では、町の戦略が住民に認知されていないことが判明。
・地域コミュニティの維持を強調するが、「住民ができること」と「行政が担うこと」の役割分担が曖昧で、行政の負担感が増している。
・町職員の負担が増大しており、施策の実行力が低下している。
・人口減少により税収が減少する一方で、創生戦略には多額の予算が必要。
・5年ごとの戦略見直しが行われているが、社会変化のスピードに対して対応が遅すぎる。
・例えば、コロナ禍やデジタル化の進展、中部横断自動車道の開通など、外部環境の変化を即座に戦略に反映できていなかった。
・第1期・第2期の評価書を見ても、目標未達の原因分析が浅く、データを活用した軌道修正が少ない。
・KPI(重要業績指標)を設定していたが、達成できなかった項目が多く、その失敗からの学習が十分に活かされていない。
ぐへぇ、さっきより手厳しい。
第1期、第2期、第3期の経緯を見比べると出来なかった部分が明らかになってきます。解説します。
最初のブロックは、人口についてです。
1学年2クラス(70人)を目標とすると、出生数と引越して来る人の割合から、出生数の最低ラインが決まります。
色々施策打ったけどこれまで達成できなかった、にもかかわらず、同じような施策で第3期が達成できるか不透明ってことです。
全くその通りです。
次のブロックは、コミュニティの維持と活性化についてです。
地域コミュニティの維持には住民の参加が不可欠になるけど、この戦略自体の認知度が低いから住民活動が十分じゃないよね?
住民活動が十分じゃないと、住民と行政の役割分担がうまくかなくて、行政の負担割合が増えちゃうよね。
職員の負担が大きいと実行力が低下しちゃうし、そもそも予算的に職員をそんなに働かせられないよ。
最後のブロックは、戦略の見直しの頻度や速さについてです。
世界的な課題となったコロナ感染で、地域コミュニティは活動自体が制約されるという大きな壁に当たります。
にもかかわらず、コミュニティ維持の施策を戦略レベルで再考できなかったのは、外部環境の変化に適応できていないと言えるでしょう。
また、今回の第3期戦略は、第2期戦略の評価が行われる前に策定されています。
第2期戦略の評価が行われた後に、第3期戦略が抜本的に変更される事はおそらく無いでしょうから、これまでの戦略の反省を踏襲しずらい事は、構造的に発生しています。
日頃から数字を取得して、自己評価を行い、外部環境の変化に適応していかなければなりません。
厳しい事ばかり言われて心が折れそうです。
そろそろ、もうちょっとこう、明るい話題が欲しい。
次行ってみよう。
3.【佐久穂町】と【人口増加を実現している自治体】 で、アプローチに根本的な違いはない?
・目指すゴールが違う
・誰を見ているかが違う
・産業と経済の考え方が違う
・外部環境への対応が違う
なんか、嫌な予感がするんですが、細かく見て行きましょう。
目指すゴールが違う
→ 佐久穂町の戦略は「現状維持」に近く、成功自治体は「価値創造」に重点を置いている。
佐久穂町のアプローチ(縮小均衡型)「現状を維持しながら、地域コミュニティを強化する」
住民の流出を防ぎ、既存のコミュニティを維持することを重視。
目標は「2045年に1学年2クラス(70人)を維持すること」。
発想の根本にあるのは、「守ること」が中心。
人口増加自治体のアプローチ(拡大・変革型)「新たな価値を創出し、人を呼び込む」
地域の独自性を活かし、魅力的な価値を提供することで、住民を増やす。
「地域内の問題解決」ではなく、「新しい市場を作る」発想。
変化を受け入れ、「新しい住民」や「新しい経済活動」を積極的に取り入れる。
・誰を見ているかが違う
→ 佐久穂町は「内向き」なコミュニティ重視、成功自治体は「外部の人々との交流」を重視。
佐久穂町のアプローチ(既存コミュニティ依存)「地域コミュニティを維持することで町を存続させる」
町内の住民が主体となり、地域の伝統や文化を受け継ぐことが前提。
住民同士の助け合いを強化することが、町の継続性につながると考える。
人口増加自治体のアプローチ(多様な関係人口の活用)
「既存住民だけでなく、新たな人との関わりを積極的に作る」
「関係人口」(観光・仕事・教育などで町とつながる人)を増やし、交流を活性化。
移住者や短期滞在者が町に新たな価値をもたらす仕組みを作る。
・産業と経済の考え方が違う
→ 佐久穂町は「今ある仕事を守る」発想、成功自治体は「新しい経済を作る」発想。
佐久穂町のアプローチ(地域資源の内部循環)「地域に根ざした仕事を支援し、地元での生業を守る」
林業・農業・伝統産業など、既存の仕事を維持する。
地域経済を内側で回すことを基本とする。
人口増加自治体のアプローチ(市場創出・外部経済の取り込み)「新しい産業を生み出し、外部資本・人材を呼び込む」
テレワーク、観光、IT産業など、新たな経済活動を誘致。
「ローカルビジネスの全国・海外展開」 を意識したマーケティングを実施。
・外部環境への対応が違う
→ 佐久穂町は「計画ありき」、成功自治体は「実践と修正の繰り返し」。
佐久穂町のアプローチ(計画重視・固定的)「5年単位で計画を立て、実行していく」
計画は長期間で固定され、見直しの頻度が少ない。
環境の変化に合わせて柔軟に戦略を変える仕組みが弱い。
人口増加自治体のアプローチ(柔軟・即応型)
「変化に応じて施策を短期間で修正する」
1〜2年単位で戦略を見直し、データに基づいて修正する。
市場や外部環境の変化に対して、迅速に方針を切り替える。
あちゃ~来ちゃいましたね。
人口増加させるってのはとっても難しい事で、町の中だけでは無理って現状認識できる所が最初なのかも知れません。
さて、ここまでAIさんに助けてもらいながら第3期戦略にアプローチしてきました。
第3期戦略単体、時間軸を考慮、他の自治体と言う空間軸を考慮した3つのアプローチです。
ここまでアプローチすれば、自分の感覚に合う意見が出てくるのではないでしょうか。
それをパブリックコメントとして、提出しましょう。