ツルヤこのままで大丈夫か?
長野県、特に東信地域で無類の人気を誇るスーパーと言えば、ツルヤになります。
小諸市からスタートし、長野県内、最近は群馬県にも勢力を伸ばしています。
独自ブランドも充実していて、特に軽井沢店は観光ガイドブックにも載るほどの人気。
佐久地域の地元住民に聞いても圧倒的な支持を得ています。
かくいう私もスーパーと言えばツルヤの認識で、全国各地にツルヤがあって日本中で知られていると高校生まで思っていました。
(信濃毎日新聞も全国で読まれていると思っていた。。それくらい圧倒的な購読率なんです)
ですが、ここ最近、ツルヤこのままで大丈夫か?と思い始めたので書いてみようと思います。
QRコード決済が使えない
全店をチェックしているわけではありませんが、ほとんどの店でQRコードは利用できません。
クレジットカードと現金が支払い手段になります。
コロナでQRコードを活用し始めた人も多いのではないでしょうか。
そして、財布を持ち歩かない快適さを知ってしまったのではないでしょうか。
そんな中、これまで通りのやり方を貫くのは男気があって良いかと思いますが、私は面倒です。
QRコードで払うとポイントも付くし。
例えばPayPayなど、地域限定、期間限定でポイントを付与するサービスがあったりしますが、もちろんこれらは対応できません。
店が対応できてないって事は、オペレーションする人も対応できてないって事になります。
仮に、今後対応したとしても、他の店なら手際よく行われるオペレーションがツルヤでは滞り、QR対応している店との能力の差が目立ってくるでしょう。
店員が多い
ツルヤにだけ行く人は気付かないかも知れませんが、他のスーパーに比べてツルヤは店員がとても多いように感じます。
店員が多いのは「店のサービスが良い」と捉える事も出来ますが、お店にとって人員は人件費です。
給与を上げて行かなければならない昨今、作業の効率化による人員の削減という努力をやっていない事が後に、商品の価格に転嫁されてくるのでは?と思います。
業務効率化は一朝一夕で出来るものでは無いので、取り組んだ時間の長さと七転八倒してきた努力の量が重要です。
店内が異様に寒い
これもツルヤにだけ行く人は気付かなかもしれませんが、ツルヤの店内は寒いんです。とても寒い。
スーパーというのは巨大な冷蔵庫のような物なので寒いのは当然かと思うかも知れませんが、冷蔵庫を開けっぱなしにしていたら電気代が高くなりますよね。
他のスーパーでは扉つき冷蔵庫が入ってきて、光熱費を下げる努力を色々しています。
電気代が高騰している昨今、光熱費を下げる努力をしていない事が後に、商品の価格に転嫁されてくるのでは?と思います。
商品への価格転嫁が起こっていないのは何故か?
人件費や光熱費を下げる努力をせずに、商品の値段を据え置くこと外部要因から難しくなってきました。
それでも、商品の値段が他店と比べてそれほど変わっているとは思えませんよね?
それは、どこかにそのしわ寄せが行っているからです。
しわ寄せの先は、流通かも知れませんし、生産者かも知れません。
どこにしても、許容できるキャパを超えれば商品への価格転嫁が発生します。
色々努力をしているスーパーに比べて、店員(人件費)が豊富なツルヤは価格が高くなるのではないかと思うのです。
ツルヤは高級スーパーになれば良いんじゃないか
色々書きましたが、商品の値段はある段階でドーンと上がるのではなく、ステルス値上げしたり、じわじわと上がったり、商品自体の価格高騰に合わせて上がってくるでしょう。
そのタイミングを見切ることが出来ないので、今の内から他のスーパーに慣れて行こうとしている私です。(スーパーには慣れが必要)
ですが、多くのツルヤファンは、現金で買うからQR使えなくても別に良いし、店員が多い方がサービスが良いと思ってツルヤを使い続けます。
まぁ、それはそれで良いのですが、ツルヤさんの立場として考えるのであれば、ファンが多い今の段階から高級スーパー路線を拡大させれば良いと思います。
とりあえず、軽井沢店という高級路線に向いている実験場が幸いにもありますので。
ツルヤは商品が充実していて、店員が沢山いて、店内寒くて、庶民にも良心的な価格で商品を提供してくれています。
ですが、いつまでもこの全てを継続するのは難しいのかなと思っています。
外部環境が大きく変化する中で、その影響の度合いを他のスーパーと競争しなければなりません。
その競争は継続した努力の量(とスケールメリット)によって決まるので、ツルヤは出遅れたと感じています。
幼い頃から親しんだツルヤ、これからも頑張って欲しいです。
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