神様は空気みたいなもんだから
ある夏の夜、ほろ酔い気分で家に向かって歩いていたら、商店街にあるお寿司屋さんの女将さんに声を掛けられました。
「今日は風が無くって暑いね」
なんて世間話から始まり、7月28日(金)29日(土)と行われた高野町祇園祭の話になりました。
4年ぶりに開催された高野町祇園祭は盛大に行われ、いつもは静かな商店街を彩りました。
ですが、女将さんは開催日に不満がある模様。
今回は、嘘か真か、商店街を長く見てきた女将さんのお話しです。
小諸、岩村田、野沢、高野町、小海と連日で行われていた祇園祭
祇園祭は各地で行われていますが、女将曰く、小諸、岩村田、野沢、高野町、小海は同じ神様(氏神様)のためのお祭りであると。
かつて、祇園祭は日付で固定されていて、土日開催では無かったと。
今となっては小海だけが日付開催で行われていると。
小諸が最初で、岩村田、野沢、高野町、小海と祇園祭が2日ずつ行われて、神様がだんだん南下するとのこと。
この話に基づくと、今年の小海祇園祭が7月29日(土)30日(日)に行われたので、かつては以下の日程で行われていたことになります。
小諸祇園祭 7月21日、22日
岩村田祇園祭 7月23日、24日
野沢祇園祭 7月25日、26日
高野町祇園祭 7月27日、28日
小海祇園祭 7月29日、30日
日付で覚えている人もいて、「今年は何日が祇園祭だい?」って電話が沢山かかってきた。
と思い出して夜の空を見つめておりました。
ほう、これは面白い。
平日だと3日も休まないといけないって社会情勢があって
高野町祇園祭は、前夜祭的な宵祭り、本番の本祭り、後片付けからの宴会(反省会)、という3日間がいわゆるお祭りの期間になります。
(事前に山車の練習などもある)
平日開催の場合は、3日職場を休まないといけなくなり、集まれる人を確保しようと金曜土曜(片付け日曜)という日付になりました。
今年の各会場の実施日は以下となります。
小諸祇園祭 7月8日(土)、9日(日)
岩村田祇園祭 7月15日(土)、16日(日)
野沢祇園祭 7月21日(金)、22日(土)
高野町祇園祭 7月28日(金)、29日(土)
小海祇園祭 7月29日(土)、30日(日)
どこも週末に日付を移動しています。
「小海だけは日程固定でやっている」と言いますが、動かせる日程がそもそも無いって事なのかも知れません。
神様のトーチリレーが行われているってイメージではないらしい
5つの会場で祇園祭がリレーされていることは知りませんでした。
興味深いと思います。
という事はあれですかね。
1人の神様を小諸で受け取って、順にお神輿でつないで、小海で「来年もよろしく」と神社にお戻しするって感覚ですかね?
「いやいや、神様は空気みたいなもんだから。」
あ、各会場で神様を神社から受け取る儀式があるから、神様の家が5カ所あるって感じですかね?
「いやいや、神様は空気みたいなもんだから。」
それともあれですか、各会場に5人の神様がまつられていて、各神社からそれぞれ受け取ってお戻しする感じですかね?
「いやいや、神様は空気みたいなもんだから。」
と、私と女将では神様イメージのすり合わせが全然うまくいきません。
神様は空気みたいなもんだから
神様イメージがすりあわないまま「では、おやすみなさい。」と女将とは別れました。
空気みたいなもんってのはどういう意味だろう。
数日、よく分からんモンモンとした日が続きました。
「女将にこんなこと言われたんだよ」と誰かに話している時にバーン!と分かりました。
本当に、バーン!って分かりました。
小諸の空気と高野町の空気って、繋がっていて同じだよな、そういうことか!
世界中の空気も繋がっていて同じってことか!
と、まるで言語化できないレベルでバーン!って分かったんです。
イスラム教は今でも偶像崇拝が禁止されています。キリスト教も神は偶像されていません。
偶像禁止の意味がようやく分かった!
(仏教は多分、神の位置づけが他と違う。神はなるもの。だと思う。)
バーン!バーン!
なるほど!私が神を偶像化する癖が、女将との神イメージすり合わせを拒んでいたのか。
なるほど~そういう事か~
自分にはすごいバイアスがかかっているな~
と改めて認識しました。
こんなバーン!経験、この先の人生でそんなにあるのだろうか。
簡単に自分を否定して考察していこうと思いました。
というか、あの女将すごくない!
神か?神に出会ってたのか?
空気に向かって一人話している自分の姿。