じぶんちのお盆をアーカイブ

振り返れば、お盆は祖母宅で過ごしてきました。
父型の親戚が3家族集まり、従兄弟が沢山、ワイワイガヤガヤ楽しいイベントって感じです。

祖母も亡くなり、コロナで親戚も集まらず、静かにお盆の準備をする。
いつもは周囲がうるさくて(後は人手が多かったので)どうしてこれをやるのか分からなかった事象を、親と話しながら準備することができたので、じぶんちのお盆をまとめます。
(長野県佐久市某所です)

 

馬と牛と迎え火と送り火

馬はキュウリで作って、牛はナスで作ります。
馬は足を長くして、牛は足を短くします。(足は何かの葉の固い茎を使っています。)
馬は早く走れるのでお墓から家に来る時に使って、牛は力があるからお土産たくさん積んで帰ってくださいね。って意味があります。

迎え火はお墓の前で火を焚き、線香と提灯に火を灯し、提灯の火を消すことなく家まで持って帰ります。
お墓から持って帰った提灯の火を使って、家の前で火を焚き、この煙を目印に来て下さ〜いとご先祖をお招きします。

送り火はこの手順を逆からやりますが、お墓からの帰りに提灯をつけない(ご先祖をまた家に連れて帰ってきちゃうので)のですごい暗い道を歩きます。(怖いです)

書いてみて気付きましたが、先祖の霊をしっかり認識して、家に招く、墓から家への道ではあたかも隣について歩くような行いをしています。
ここでいう霊は、いわゆる"おばけ"の認識ではなくて、結構ちゃんと人の認識(見えないなおばあちゃん的なもの)でいます。

イメージで言うと「リメンバーミー」の先祖がたくさん来ているけど、生きている人には見えていない、というのが近いです。

家からお墓までが歩いて行ける距離にあるため、一緒に来てもらいましょう、煙を目印にしてくださいって認識がしやすいのかも知れません。

 

盆提灯の意味

「今年は人数も少ないし、盆提灯全部出さなくていいんじゃない?」

盆提灯は、先ほど出てきた足元を照らす提灯とは違い、お盆飾りの横に備えるける対になった回って光るような提灯です。
毎年棚の奥から沢山出てきますが、今年は人数も少ないのでそんなに要らないんじゃないかと私が提言したのです。

「いや、そういう訳にはいかんでしょう。」と普通にたしなめられて、盆提灯作成がスタートしました。

話しを聞いてみると、亡くなったら盆提灯を新しく購入する"もの"で、盆提灯は故人そのもの、遺影や位牌と同じような位置づけのようです。
なので、盆提灯は必ず出すし、古くなったらから新しいモノを買うって事もありません。
古い提灯が飾られているってことは、最近は不幸がないという意味合いもあるって事でした。

あぶねえ、分別マスター的には「新しい物があるんなら古い方はいらないでしょ」って考えにすぐに行きますが、
ここにも分別できないものがあったとは。

 

お盆は天ぷらでしょ

カセットコンロをセットして外で天ぷらを揚げる。
天ぷらを揚げるのは男の仕事でした。
理由は、暑いから。

お盆に限らず、正月でも人が沢山集まる時は天ぷらを大量に揚げていました。
大量の天ぷらが食卓に出てくる文化に、一つも疑問を持たなかった私ですが、調べてみると、お盆に天ぷらを食べるのは長野県だけ?のようです。
https://ichinomemochou.com/4415.html

天ぷらの中の変わり種として「天ぷらまんじゅう」ってのがあります。
お饅頭を天ぷらにするだけなのですが「天ぷらまんじゅう」という商品がスーパーで売っています。
私はこの天ぷらまんじゅうを非常に好いておりまして、小さい時は私専用に天ぷらまんじゅう1パック(10個入り)を購入して貰っていたくらいです。
だがしかし、すでに油物にめっぽう弱くなった大人に10個のお饅頭はとてもハードでした。
胃もたれで百草丸食べちゃいましたもん。

https://www.hyakuso.co.jp

 

祝祭性のあるお盆を過ごしていた

ここまでが13日の迎え盆というイベントになります。
小さい時は、13日に迎え盆、14日と15日は近所で何かしらのお祭りに行って、16日は送り盆と、祝祭性のある4泊5日でした。
お盆シーズンのUターンラッシュがあるので、多くの地域で祝祭性が残っているのだと思いますが、
お墓の近くに家があるという選択をしなくなってきている今、4泊5日の祝祭性はいつまで残っていられるでしょうか。

リメンバーミーは私のお盆感とすごく良く似ています。