金属買取り屋さんに行ってみた話

エコとか、リサイクルとか、アップサイクルとか、SDGsとか、環境破壊とか、自然保護とか、温暖化とか、ヴィーガンとか、
そういうの好きな方々が沢山いまして、ゴミ分別マスターの私もその傾向があると思われる事もありますが、
私は単純にゴミを分別して捨てるのが好きなゴミ分別マスターです。

ゴミ分別のモチベーションは、家の中の物は家庭ごみでほとんど捨てられるぜ!片付くぜ!
という感じだったのですが、分別の境地はここに一つの着地点を見出しました。
分別してお金を得る、という着地点です。

金属買取り屋さんに行ってみたんだ

田舎の方には金属の買取り屋さんがまぁまぁ沢山出来ています。
私の周囲にも既存のに加え、私の通勤路内で直近3つが新しくできました。
この他にもありますよね、金属買取り屋さん。
存在は知っているけど、なんとなく入りずらく、行った事ある人は少ないんじゃないでしょうか。

駐車場のゲートを撤去しまして、どうにかしなきゃと考えていました。
佐久穂町は粗大ゴミが優秀なので、持って行こうとしていたのですが、はて待てよと。
「そう言えばゲートは金属だから買い取って貰えるんじゃないか?」
という下心で、とりあえず勇気を出して持って行ってみたんです。

全然大丈夫だった

「外国人がやっているのかな~」と思っていましたが、まぁそうでした。
日本語が伝わらないってことは、まぁありますけど、全然大丈夫。
私は金属を売りに来たし、あちらは金属を重さで買い取るって事が分かれば、何をして欲しいのか分かります。

計算方法は2種類あって、金属が少なければ小屋の前にある大型の測りに置いて重さを測って貰います。
持ち込み量が多い場合は、大きな測りに車ごと乗せてしまい、金属をおろした後に再度軽量して差分を取ります。
荷物をおろして欲しいのか、車ごと測りに乗って欲しいのかの2択をボディランゲージから読み取れば良いのです。
全然難しいことではありません。

鉄っぽいのをたくさん集めている、のかと思いきや、タイヤ、自転車、農機具、家電系と実に様々な物が置かれておりました。
佐久穂町の粗大ゴミで、自転車やホイール付タイヤなどが積み上げられておりますが、片っ端から金属屋さんに持ち込んでしまえばいいです。
危うし佐久穂町の粗大ゴミ。

鉄以外の方が高く買ってもらえる

金属の買取りと言えば「鉄」を思い浮かべていました。
ですが、鉄よりもそれ以外の金属の方が買い取り価格は高いのです。
今回持って行った駐車場のゲート、こちらは鉄ではなく実はアルミでした。
磁石くっつけて、くっつかなかったんですね。

アルミで30キロくらいを持ち込んで、軽量して、事務所に呼ばれて入りました。
金額を言われて、自分の苗字、押印か拇印を紙に自分で書きます。
それでお金を貰えるのですが、金額がなんと5千円超。
しかも、帰りには缶コーヒーも頂ける。

佐久穂町の粗大ゴミは無類でありますが、それでも、さすがに無料ではないし、逆にお金貰えるなんてことは無い訳です。
これでお金が貰えるんですから、やおら嬉しい。
帰路では駐車場ゲートを見るたびに、あれも5千円、これも5千円と目移りしたのであります。

分別はお金になる

金属は佐久穂町では不燃ゴミになります。
不燃ゴミに区分された金属を、更に鉄とそれ以外の金属に分けることが出来れば、売ることが出来ます。
私はここに分別の境地を見出したのであります。

金属屋さんにしても、鉄とそれ以外を分別するのは非常に労力になります。
混在している状態では、全て鉄として換算されかねません。
金属とそれ以外金属に分別することで、金属屋さん助かるし、自分も高く買い取って貰えるし、巡り巡って環境にもいいしです。

分別をやっててよかった!分別万歳!
という日が来たのです。素晴らしい。

材料は有限だということ

少し真面目な話をします。
分別はやっぱり大事だよって話です。

大量生産大量消費の背景にあって気付きにくいのは、材料が無限に生産される、と思えてしまう点です。
ただ、無計画に使い過ぎたのか、皆さんの意識が変わったのか、外的要因からなのか分かりませんが、材料は有限と認識を改めざるをえません。
金属にとどまらず、食料、水、木、動物、石油、などなど全ての物が有限であり、価格は高騰しています。

こういう状況で生きていかなければならない我々が出来る事は分別することです。
分別してゴミにしないことです。
使える素材をゴミにせずに分別して、再利用する。
使えなさそうな素材(まっすぐじゃない木とか)は技術力や工夫でもって活かせるようにする。

と書くと、そういうのが好きそうな人に見えてしまうんですが。
そうじゃないんです、分別が好きなんです。

あなたも素晴らしい分別ライフを